島根か鳥取か わからないけど
 そこらへんに 行きました

 

by 眠林

 
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「肥前君、肥前君。主が昨夜、先日の続きをくれたのだよ」
「まだあったのかよ、先生」

 

 
出雲大社入口

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注連縄

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「旅行では出雲大社にも行ったそうだよ。平成の大遷宮が終わったばかりで興味深い話がたくさん聞けたそうだが、とりあえずこれを見てくれたまえ」

 

 
スタバ

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「スタバだね」
「スタバだな」
「出雲大社の正門ともいえる『勢溜(せいだまり)の鳥居』の前にはスターバックスコーヒーがあるんだよ」
「だからなんだって聞いていいか?先生」
「ふむ、埃及(エジプト)の獅子女の前にもけんたっきーと言う鳥肉屋があるらしいからね。神への信仰と、観光と言うエンターテインメントとは、時と場を超えて親和性が高いのだねえ」



「因みにうちの主殿は、某本丸のブチギレ易くてスタバが嫌いな歌仙くんを、このネタで随分からかってたらしい。そういうのは程々にしておいた方が身の為だと僕は思うのだがね」
「先生も人の事は言えねえと思うがな」
「何を言うんだ肥前君。僕は何時でも真面目に歌仙くんの知識と経験を研究させて貰おうとしているだけだよ。でも時々、何故か途中で彼の気分が優れなくなってしまうんだ。不思議だなあ」
「…………」



「ともあれ、主は米子鬼太郎空港から、帰路に着いたそうだよ。この鬼太郎と言うのは昭和から平成にかけてよく出現した妖怪なのだが、この妖怪を生んだ水木しげると言う人間は破格の霊力を持っていて日本亜細亜欧州の数多の伝承を妖怪として定着させたという審神者の親玉みたいな人で、彼は死と共に最大最強の妖怪になったとの専らの噂で」
「……先生、俺、朝餉まだだから」

 

 
ゲゲゲ空港売店

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