島根か鳥取か わからないけど
 そこらへんに 行きました

 

by 眠林

 
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「肥前君、肥前君。主の旅行写真には、まだおまけがあるんだよ」
「あいつ……もう余計なもん先生に見せんじゃねえよ」

 

 
出雲そば

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「やはり、出雲に行ったからには出雲そばだね。甘辛の醤油味のつゆが意外と好みであったと主は言っていたよ。僕も折角この身を得たのだから食べて見たいものだね」



 

 
89と90の下足箱

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「で、この下足箱の写真は何なんだ?」
「出雲の宿では、この中央の下足箱を使ったと主が喜々として言っていたのだよ。わかるかね?」
「わかんねえよ」
「うちの初期刀で、主の一番のお気に入りは歌仙君だろう?」
「あ~。…………もう勝手にしてくれ」



 

 
出雲の国水素水

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「そしてこれだ!」
「どれだよ」
「良いかい。古より神居ます土地の神徳霊験あらたかな『出雲国』と、当時健康科学の最先端と謳われた『水素水』の融合。これ売店で数百円で売ってたそうだよ。これは興味深いことでは無いかね」
「…………」




「この『水素水』を始めとする諸々の『ふんわり科学』とも言うべき現象は平成の頃に数多く見られるのだよ。例えば野菜に莫差特を聞かせると良く育つとか」
「お、いきなりどうした博多。ああ?この資料と先生貸せって?金になる?いや別に良いけどよ。先生の蒐集物って大抵ガラクタ……あ~先生はちゃんと部屋まで帰してくれよ~。よく途中で迷子になるからな~~」